小池壮太展

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Location
Gallery Seek Ginza
Artist
(日本語) 小池壮太
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Date of Artist Visits
作家来場日:1月14日(金)・15日(土) 各日13:00~17:00
Deatils
1月8日(土)~11日(火):おやつトランポリン展
1月14日(金)~17日(月):油彩画カラーシリーズ:update
1月20日(木)~23日(日):油彩画クラシックシリーズ:feedback

京都立命館大学を卒業後、関西の画家辻真砂氏に師事した洋画家、小池壮太。静謐であたたかみのある画風で、光の作る格調に心惹かれ描くという静物画やかつての持ち主の愛着や住んできた人々の営みさえも感じる風景画を中心に、洋画家として画壇で活躍している。その傍ら、近年は『やすみのひ』(ブロンズ新社)、『文房具のやすみじかん』(文・土橋正)、こどものとも『トマトとなすときゅうりのなつ』(文・木村晃彦、ともに福音館書店)、『しんぶんのタバー』(文・萩原弓佳 PHP研究所)など、絵本作家としても活躍の場をひろげている。
今回の個展は絵本原画展、油彩画カラーシリーズ「update」、油彩画クラシックシリーズ「feedback」と3部に分けて作品をご紹介いたします。

【油彩画カラーシリーズ「update」】
西洋絵画の美しさは、きめ細かい明暗の階調にこそある。静物画は長時間かけて制作する事で、その真髄を体現してきた。ただあまりに完成されすぎており、そこからの変化が近年乏しい。暗い背景に、西洋食器と果実。十年一日の如く変化していない。本来芸術とは、新しい価値観を提案する、という一面を持っているにも関わらず。十年前から実験している作品がある。伝統的な明暗を無視した派手で不協和音とも取れる色使い。これを古典絵画の技術と、組み合わせたい。「芸とはつづまるところ品である。」とある人は言い、またある作家は「芸術はどこかヌメっとしたところがなければいけない」と言う。その両方を並立させ、静物画をわずかばかりでも前進(update)させたいと思っている。

【油彩画クラシックシリーズ「feedback」】
芸術の一義は美しさにあり、美は技による。技は肉体を通じた修練の上に成り立つ。だからこそ、古来より美術品が威信材として重宝されてきたのである。個々の肉体が創り出す美こそが、AI時代にも芸術が存在価値を見出せる点である。今回のupdate展の作品群による色の冒険を通じて得た知見や技を古典絵画に反映させたいと思っている。